【家庭教師バイト】個人契約の見つけ方のコツ|東大生が感じるメリット・デメリットは?
はじめに
今回は、個人契約の家庭教師について詳しく解説します。
「個人契約の家庭教師は時給が高いっていうけど、実際どれくらい違うのか」
「個人契約にはどんなメリットやデメリットがあるのか」
「どうやって自分一人で生徒を探すのか」
といった疑問にお答えすべく、個人契約のメリットやデメリット、生徒の探し方、契約を結ぶときのポイントまで役立つ情報をまとめたので参考にしてください。
個人契約の家庭教師とは
個人契約の家庭教師とは、家庭教師派遣会社を介さずにご家庭と直接契約した家庭教師のことです。
一般的に大学生が家庭教師のアルバイトをしようと思った場合、家庭教師をしたいアルバイトと家庭教師を探しているご家庭を仲介してくれる「家庭教師の派遣会社」に登録します。
この場合、ご自身の条件に合った生徒を登録した会社が探してくれます。
そして家庭教師とご家庭は、それぞれ家庭教師派遣会社と契約を交わします。
ちなみに、このとき家庭教師が派遣会社と結ぶ契約を「業務委託契約」と呼びます。
派遣会社との契約が完了して生徒を紹介してもらったら授業がスタートし、ご家庭が支払った授業料から派遣会社のマージンを差し引いた金額を給与としてもらいます。
一方、個人契約の場合は派遣会社が行う生徒探しや契約等を全て自分で行います。
生徒探しや面談、条件のすり合わせ、契約などを自分で行う代わりに、マージンを取る派遣会社が存在しないので一般的に高時給が期待できるのです。
時給については、この後の「個人契約のメリット」でより詳しく解説するのでご期待ください。
個人契約のメリット
続いて、個人契約で家庭教師のアルバイトを行う3つのメリットを紹介します。
①高時給
最初に上げるメリットは、時給の高さです。
元々家庭教師というアルバイトの時給相場が高めではありますが、派遣会社がマージンを取らない個人契約ではより高時給で働くことが可能です。
家庭教師の派遣会社に登録した場合と比較できるように、様々なパターンの時給相場を表にまとめたのでご覧ください。
東大生特化 サービス |
学歴不問の大手 サービス |
プロ家庭教師 特化サービス |
個人契約 |
|
授業料の 相場/1H |
4000円 |
4000円 |
7000円 |
3000円 |
時給の 相場/1H |
2500円 |
1300円 |
3000円 |
3000円 |
教師に 支払われる割合 |
60% |
25% |
40% |
100% |
この表から分かるように、ご家庭が支払う金額が少ないにも関わらず家庭教師の時給は他より高くなっています。
つまり個人契約は、ご家庭と家庭教師双方にとって金銭的に「win-win」な関係なのです。
②自由度が高い
2つ目のメリットは、家庭教師として働く上での自由度の高さです。
個人契約の場合は、自分で探すため自分と相性の良い生徒を選ぶことができますし、指導方法も自分の独自のスタイルを実践できます。
しかし派遣会社に登録した場合は、派遣会社が紹介してくれた生徒を指導することになります。
また指導内容や指導方法なども、会社ごとの差はあれど、基本的には派遣会社のやり方にそったスタイルを取らなくてはいけません。
どちらが良いとは一概には言えませんが、自由に勉強を教えたいと考えている方にとっては個人契約の方が働きやすいのではないでしょうか。
③指導以外の仕事がない
3つ目のメリットは、授業以外の業務が不要という点です。
実は派遣会社を介して家庭教師を行う場合は、授業以外にもいくつか業務が発生することがあります。
派遣会社側との面談や研修、指導状況の報告書などは必須の会社も多く、負担に感じる方も多いようです。
しかし、個人契約の場合はそうした業務は基本的に不要です。
授業とその準備、保護者への報告以外にやらなければいけないことが無いのは、大きなメリットかもしれませんね。
個人契約のデメリット
次は、個人契約で家庭教師をすることによるデメリットを3つ紹介します。
①自力でトラブル対応しなくてはならない
個人契約最大のデメリットは、トラブル発生時に助けてくれる人がいないという点です。
家庭教師は、教えている生徒の成績不振やスケジュール管理のミス、指導期間の認識のズレなどトラブルの種がたくさんあります。
個人契約で家庭教師をしている場合は、様々なトラブルに自分一人で対応しなくてはいけません。
ちなみに、派遣会社を介している場合はトラブルが起きても仲裁をしてくれます。
そして、家庭教師側に特に落ち度が無ければ教師を守ってもくれます。
また、派遣会社が用意した契約をキチンと交わしているので、そもそもトラブルに陥ること自体が個人契約より少ないのです。
②派遣会社の指導ノウハウを利用できない
2つ目のデメリットは、派遣会社が持っている指導のノウハウを利用できないという点です。
初めて家庭教師をする人は特に、いざ授業をしてみるとどうやって教えればよいのか分からないという事態に直面することもあります。
このような場合に、自分で指導法を考えなければならないのも個人契約ならではの大変な点です。
一方派遣会社を利用している場合は、研修や指導マニュアルなどがあるので慣れていない方でも心配なく授業を行えます。
家庭教師の経験が少ない人が、いきなり個人契約をするのはハードルが高いかもしれません。
③生徒探しが大変
3つ目のデメリットは、個人契約を結んでくれるご家庭と生徒を探す大変さです。
自力で家庭教師を探している過程を見つけて契約してもらうのは想像より苦労します。
生徒を紹介してもらえる伝手がある人やアピール材料となる経歴がある人はともかく、多くの人はなかなか生徒を見つけられません。
次の章で個人契約の生徒の探し方を解説するので、生徒探しに苦労している方は参考にしてください。
個人契約の生徒の探し方
ここでは、個人契約で家庭教師をしたい方のために生徒の探し方を解説します。
東大生の多くが実践している方法なので、ぜひ参考にしてください。
①知人からの紹介
個人契約を交わしてくれる生徒を探す方法で一番多いのは知人からの紹介です。
東大生として3年間の大学生活を送っている筆者も、知人に紹介されて生徒を見つけた人を大勢知っています。
ちなみに、筆者がこれまでに実際に見聞きしたパターンとしては、次のようなものがあります。
- 親戚からの紹介
- 出身校からの紹介
- 出身校のOB・OGからの紹介
- サークルの同期や先輩などからの紹介や引き継ぎ
- クラスの友人などからの紹介や引き継ぎ
都内の有名進学校出身の人は、親戚や出身校の伝手を活かして生徒を探すことが多いようです。
個人契約で家庭教師をしたいのであれば、まずは身近なところから探してみることをおすすめします。
ただし地方出身の東大生は、生徒を紹介してもらう伝手が乏しく生徒探しに苦労する傾向があるようです。
この場合は、先輩や同級生が何らかの事情で家庭教師を辞める場合に引き継ぐというパターンが最有力でしょう。
ただし生徒の引き継ぎというパターンは、年に何回もあることではありません。
少ないチャンスを逃さないようにしましょう。
②大学の掲示板
次に紹介する探し方は、大学の掲示板に貼られた家庭教師の求人です。
東大であれば、駒場キャンパスの正門を入ってすぐのアドミニストレーション棟にアルバイトの求人情報が掲示されています。
大学側はあくまで仲介をするだけで、派遣会社のようなマージンを取るわけではありません。
したがって、大学に掲示されている求人を活用すれば個人契約を交わすことができるのです。
ただし掲示されている求人情報は、それほど多くない上に、「〇〇高校出身」など条件が指定されていることがほとんどです。
そのため、たまにチェックして運が良ければ生徒が見つかる場所というくらいの認識でいることをおすすめします。
ちなみに家庭教師以外にも様々なアルバイトが紹介されているので、気になった方はぜひ見に行ってください。
③マッチングサイト
3つ目は、家庭教師マッチングサイトを活用する方法です。
マッチングサイトでは、家庭教師を探してる生徒を探したり、匿名で生徒募集をしたりすることができます。
また、地域や教科など様々な条件に合わせて生徒を探せます。
ただし、サイトによっては有料のものもあるので留意してください。
また、マッチングサイトは基本的には生徒と家庭教師の仲介のみを提供しているので、派遣会社のようにその後のフォローはありません。
トラブルを避けられる契約の結び方
個人契約の家庭教師でありがちなトラブルを回避するには、事前の契約の結び方が肝心です。
そこでここでは、個人契約を結ぶときのコツを紹介します。
①お金の取り決め
契約を交わすときには、最初にお金が関わる部分をハッキリさせておきましょう。
お金が関わることは深刻なトラブルにも発展しやすいので、お互いのために最初にしっかりと話し合うことが大切のです。
また、話し合って決めた内容は必ず書面で残すようにしましょう。
以下に、契約を交わすときに最低限決めておきたい点をまとめました。
- 授業料はいくらか
- 日払いor月払い
- 月払いなら締日はいつにするのか
- 授業料の支払日をいつにするのか
- 授業料の支払い方法をどうするのか(手渡しor口座振り込み)
- 交通費をどうするのか
- 教材を購入する場合どうするのか
②指導期間の取り決め
家庭教師としての契約期間を決めておくのも非常に大切なポイントです。
自分の進級・進学に伴うライフスタイルの変化、留学や就職の予定などは、無用なトラブルを防ぐためにも、ご家庭にちゃんと伝えましょう。
また、ご家庭側がどのくらいの期間の指導を望んでいるのかも最初に確認しておくことをおすすめします。
そして、指導期間を決めたら書面で残すようにしましょう。
ちなみに短期間で契約を結び、その都度契約を更新するというスタイルがトラブル防止には有効です。
まとめ
今回は、個人契約のメリット&デメリットや生徒の探し方などを詳しく解説してきました。
個人契約は時給が高い反面、生徒探しが大変でトラブルを自分で解決しないといけないデメリットも存在します。
また今回紹介した生徒探しの方法を実践しても、実際に生徒が見つかるかは運に頼る部分が大きいのは実情です。
そして、生徒が見つかってからも契約を交わすときには細心の注意が必要です。
皆さんは、以上をよく理解した上で、個人契約の家庭教師に挑戦するようにしてください。